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羽田空港離発着機の騒音対策を

山本よしかず からのメッセージ

 羽田空港からの飛行ルートのほとんどが千葉県上空に集中しているのをご存じですか。このため、多くの県民が上空から降り注ぐ航空機騒音に日夜、悩まされ続けています。千葉県や千葉市をはじめとする県内各自治体が国に騒音被害軽減の要望や申し入れをしているのですが、なかなか改善されないのが実情です。

 

 船橋市に住む人の話によりますと、今年10月ごろから同市上空を飛ぶ羽田空港離陸機の姿が目立つようになり、午前8時前後、午後5時前後のラッシュ時には4、5分おきに航空機の轟音が降り注ぐ時もあると言います。台風15号の強風で羽田空港の管制施設も少なからぬ被害を受けたようですが、騒音を訴えるこの住民は、その時期以降、船橋市上空を飛ぶ飛行機が急に増えたと言います。上空を飛ぶ航空機からの騒音の悩みは千葉市や富津市、市川市、柏市などの住民からも聞こえてきます。

 

 多くの自動車が往来する高速道路では、周辺民家への騒音を軽減するために遮音壁が設けられています。成田空港では飛行ルートの真下の民家に防音サッシが取り付けられるなどの対策が施されています。それに対して、羽田空港からの航空機騒音に対しては、飛行高度の引き上げぐらいで済まされているのが現状です。

 

 我が自民党も、千葉県が羽田空港の航空機騒音を一手に引き受けている現状を重視し、首都圏全体での騒音分担を強く求めてきました。9月定例県議会では我が党の代表質問で羽田空港からの航空機騒音問題が取り上げられ、新飛行ルートの導入などによる羽田空港の機能強化について県担当者に聞きました。

 

 東京オリンピックを控えて、羽田空港の国際線を年間約3・9万回増便する機能強化策が実施されますが、それに伴って都心上空を通過する新飛行ルートの運用を3月29日から運用開始することになっています。県副知事の答弁では、機能強化によって羽田空港の1日当たりの着陸機は53便増えますが、都心上空ルートの運用や富津沖海上ルートの運用比率向上で本県の騒音影響は、現在よりも全体として軽減するものとなっているとのことです。

 

 この答弁では、羽田空港への着陸機に対しの説明だけで、離陸機については触れられていません。機能強化で当然、離陸機も増加します。こちらはどうなるのでしょうか。低騒音機の導入を含めて、国交省に引き続き粘り強く、羽田空港離発着機の騒音対策を求めてほしいと思います。

 

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