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新型コロナウイルス封じ込めを

山本よしかず からのメッセージ

 新型コロナウイルスの流行・蔓延の危機が目前に迫ってきていて、工場の生産低下、イベントの中止などそれによる影響があちこちに見られるようになりました。あと半年後に迫った2020東京オリンピックへの影響も心配されています。政府、医療関係者らによる総力をあげた対策が功を奏し、感染封じ込めに成功するよう心から願っています。

 

 中国・武漢市発の新型コロナウイルスは世界中に拡散し、中国、日本を含めて世界41カ国で新型コロナウイルスの感染者が確認されています。日本国内では2月26日現在、17の都道府県で186人の感染者が判明し、3人の方が無くなっています。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の感染者を含めると891人もの人が罹患し、7人の方が死亡しています。千葉県でも14例の感染が判明しています。

 

 これまでは、武漢市からの帰国者や中国人観光客を乗せたバスやタクシーの運転手など感染経路がはっきりとした感染者がほとんどでしたが、千葉市で多くの生徒と接触する中学校の女性教諭の感染が分かるなど、最近では海外への渡航歴がなく、外国人との接触もない感染者が増えてきているのが不気味です。市中での2次、3次感染が起きていると見られ、だれでも感染の可能性がある蔓延の瀬戸際にある状況と言われています。

 

 この新型コロナウイルス、武漢の市場で売られていた野生生物から感染が拡大しました。中国の市場ではコロナウイルスの宿主と見られているコウモリやヘビ、ハクビシンなどが食材として普通に並べられているそうです。中国の人々の食への飽くなき情熱が未知のウイルスを拡散させる遠因になってしまいました。

 

 新型コロナウイルスは季節性のインフルエンザ程度の感染症で、それほど恐れることはないという識者の意見も一部に見られますが、WHOが発表した致死率は2%。世界的大流行をしたスペイン風邪による欧州や日本での死亡率が1~2%だったのに比べても決して楽観できない数字なのです。

 

 新型コロナウイルスは他のコロナウイルスと同様、温暖な気候や高い湿度に弱いのではという観測があります。薬の治験も始まっています。効果的な抑制方法が見つかり、感染が下火になるまでマスク着用、十分な手洗い、うがい、大勢に人々がいる場所への外出を控えるなど一人ひとりができる感染予防を心がけましょう。

 

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