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「「恵みの沼」印旛沼の水質改善を

山本よしかず からのメッセージ

◆「恵みの沼」印旛沼の水質改善を◆

  民家の庭先でウメの花を皮切りにいろいろな花が見られるようになってきました。厳しかった冬も終わり、いよいよ春本番です。近年の異常気象は今年の冬も同様で、北国ではほうぼうで史上最高の積雪を記録しましたが、千葉県では雪がちらついたことはあっても積もらず、交通機関がダウンして県民の足が奪われるという事態にならなかったのが幸いでした。
 
 2月県議会が13日で閉会しました。新年度の県予算を決める重要な議会でしたが、この予算案を初め薬物濫用の防止に関する条例の制定案など96の議案が可決・同意されました。
 
 この県議会で私は登壇して一般質問を行いました。世界最高レベルの平均寿命と保健医療水準を実現している国民健康保険の運営を、現在の市町村から都道府県に移管する国の施策などを質問しましたが、環境問題では、低水準にとどまっている浄化槽の点検問題を取り上げました。
 
 飲料水、農業用水、工業用水として利用されている印旛沼は、残念ながら全国的に見てもかなり汚濁が進んだ沼になっています。この印旛沼の水質改善の取り組みの一つとしてあげられるのが印旛沼に注ぐ河川流域の浄化槽の適正管理です。
 
 生活排水をきれいにして河川に流す浄化槽には定期的な検査が義務付けられているのですが、昨年度の県内受検率は使用開始直後の検査が昨年度61.8%、毎年1回行う定期検査に至っては7.7%と極端に低い数字になっていて、全国ワースト1位だそうです。適切な維持管理が行われていなければ、浄化槽の機能は十分に発揮されません。
 
 指導・監督に当たる県は何とか受検率を上げようと、パンフレットを配布したり、広報媒体での啓発を続けているのですが、新たに、未受検者宅を戸別訪問して検査を促すことになりました。来月からは特に受検率が低い県内4市をモデル地区に指定して、電話や個別訪問による直接の指導をするそうです。
 
 これらの取り組みを通じて、「恵みの沼」と呼ばれてきた印旛沼の水質改善を、ぜひとも実現して欲しいものです。
 

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