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気象災害

山本よしかず からのメッセージ

 県が発表した県内の海水浴場、プール、観光・レクリエーション施設、宿泊施設を対象にした今夏(7~8月)の延べ入り込み数調査によりますと、県内18市町村、60カ所の海水浴場には約130万6千人の海水浴客が訪れ、昨年より13%も増えたそうです。プールも同様で、県内28カ所のプールに昨年同期より13.8%多い101万2千人が足を運びました。酷暑を避け、涼を求めて海水浴場やプールに出かけた人が多かった今年の夏でした。

 

 一方で、観光・レクリエーション施設は、酷暑の影響を被り、177万3千人で、前年より3・5%落ち込みました。特に屋外施設の客数が落ち込んだそうです。強烈な日差しにさらされてまでも、屋外のレクリエーション施設に出かける気にならなかったのでしょう。酷暑が行楽客の動向を左右したことが数字で分かり、なかなか興味深いものがあります。

 今年の夏の異常な暑さは気象庁が「災害」とも呼んだほどでした。7月の東日本の平均気温は1946年の統計開始後、第1位になり、西日本では第2位の高温になりました。同月23日には埼玉県熊谷市で41・1度を記録し、5年ぶりに国内の最高気温を更新しました。この現象は地球規模で起こっていて、米国のデスバレーでは最高気温が53度になったそうです。

 

 列島を覆った太平洋高気圧が強かったのに加えて、チベット高気圧がその上に張り出してふたをし、熱気を閉じ込めたせいだということですが、原因はともあれ、このような夏は二度とごめんというのが多くの人の思いではないでしょうか。

 

 台風の襲来も例年に増して多かった年でした。特に、7月25日に発生した台風12号は東から西へ日本列島を横断するといった異例の台風も発生したほか、10月1日に上陸した台風24号は強風を伴う風台風で、関東を中心にした沿岸部に、巻き上げられた海水を含んだ強い南風が吹きつけ、さまざまな場所で塩害が見られました。窓ガラスに塩の結晶が付着するほどで、電車がストップ、ガソリンスタンドの洗車場には順番待ちの車の長い列が出来ました。塩分が付着した植物の葉は黄色く変色し、鎌倉などの紅葉の名所では、今秋のモミジ狩りは期待薄ということです。

 

 夏の異常高温や台風の襲来ばかりでなく、九州や西日本では豪雨で多大な被害が発生するなど、最近、地球規模で想定を超えた気象災害が相次いで発生しています。今後も大規模な気象災害などが起こるのではと不安を感じていますが、これも地球温暖化が影響しているのでしょうか。大きな気象災害が起こらないよう、祈るばかりです。

 

 千葉県では今年の酷暑に対し、県立高校123校のうちエアコン未設置校20校にエアコンを設置するよう森田知事が指示を出し、設置に向けて計画を進めている。

 

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