山本よしかずからのメッセージ
パリ・パラリンピックの女子車いすバドミントンシングルスで連覇を果たした八街市出身の里見紗季奈さん(26)に八街市スポーツ栄誉賞が贈られました。前回東京パラリンピックでシングルス、ダブルス制覇を成し遂げた際にも受賞していて、今回で2回目の受賞です。障害に負けず、世界の舞台で活躍する里美さんに大きな拍手を送ります。
市役所で北村新司市長から表彰状とトロフィーを受け取った里見さんは、「頭一つ二つ抜ける選手になりたい」と、早くも3連覇に標準を定めていました。
大会予選では、中国の尹選手に逆転で苦杯を喫しました。決勝トーナメントでは「紗季奈は強気でいなくては駄目だよ」という両親からのアドバイスを胸に尹選手と再戦、ストレートでリベンジし、決勝ではタイ選手を逆転で破って金メダルを手中にしました。
里見さんは八街市立二州小学校、八街南中学校で学びました。県立千城台高校3年生の時、車の交通事故で脊髄を損傷し、両下肢に障がいが残りました。父の勧めで車いすバドミントンを始め、2年後には世界選手権で優勝するまでに成長、東京パラリンピックではシングルWH1とダブルスWH1-2の2冠に輝きました。
里見さんや車いすテニスで優勝した若干18歳の小田凱人選手ら日本選手の活躍で、パリ大会では前回の東京大会を上回る14個の金メダルを獲得しました。日本人選手の活躍で、国内では障害者スポーツへの理解が深まっていて、各地に障害者スポーツセンターが整備されるなど、障害者スポーツの環境整備が進められています。
22競技549種目に史上最多となる168の国・地域と難民選手団の約4400人が参加したパリ大会での里見さんらの活躍で、パラリンピックの理念である共生社会の実現にまた一歩近づきました。