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放射線被害

◆放射線被害◆
 
 東日本大震災が発生してから7カ月が過ぎましたが、津波で破壊された原子力発電所からの放射性物質問題は、いまだに私たちの生活に暗い影を投げかけています。 
 
   特に憂慮されるのが乳幼児や小さな子どもに対する悪影響です。小さな子どもは細胞分裂が活発で、放射線を受けて傷を負った細胞が修復されずに複製されるために影響を受けやすいそうです。20~30歳代の成人に比べて、乳幼児は4倍ほど放射線感受性が高いと言われています。放射性物質のうち、ヨウ素131は子どもの甲状腺に蓄積しやすく、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で被害を受けたベラルーシでは、子どもの甲状腺がんの発症率が異常に高くなりました。 
 
   乳幼児や児童生徒を持つ保護者をはじめとする県民の不安が高まっているところから、先の9月県議会一般質問で県の考え方、対応を質問しました。答弁に立った県の保健医療担当部長は「放射線への感受性が高いと言われている子どもには、長期的に何らかの影響を及ぼすことが否定できない」として、子どもの健康への調査方法について、国に対し、早急に検討し公開することを要望していることを明らかにしました。 
 
   放射線の風評被害も深刻です。県内の海水浴場を訪れた海水浴客は昨年に比べて半減しました。野菜や茶、牛肉などの農畜産農家も風評による消費者の買い控えで甚大な損害を出しています。その中で千葉県産農畜産物は風評被害の損害賠償ができることになりました。賠償請求の書類作成は大変、手間がかかるもののようです。県議会で県に積極的な取り組みを要望しました。 
 
   いったん悪い風評が立った農畜産物に対する消費者の信頼を取り戻すには、大変な努力が必要です。森田知事の似顔絵入りの安全・安心推奨シールを作るなどして、原発放射能による風評被害の解消へトップセールスしていただきたいと知事にお願いしました。
 
 
 
 
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