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AEDの使用促進を

山本よしかず からのメッセージ

 AED(自動体外式除細動器)とは、突然、正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器です。

 

 AEDの使用促進に向けて県がインターネットを利用して行った調査で、回答した人の94%がAEDを知っていて、さらに電気ショックが必要かの判定機能がAEDにあることを70%の人が知っていました。ところが、もしも見知らぬ人が目の前で突然倒れてもAEDを「使えない」と考えている人が47%に達しました。「使い方が分からない」との理由のほか、「責任を問われたくない」という理由を上げる人も多数に上りました。今では駅や公共施設、スポーツ施設、コンビニなどいろいろな所で目にすることができるようになり、人口当たりの設置台数は世界有数となりました。ただ、AEDに対する認知度は高まっているものの、一方で、実際にそのような場面に遭遇した場合、使用をためらう人が大勢いることも明らかになりました。これでは、せっかくAEDの設置台数が増えていても効果が薄れてしまいます。

 

 なお、県民による心臓マッサージなどの心肺蘇生実施率は平成25年で48.6%でしたが、AEDの使用率は4.6%でした。一般の人でもAEDを使用できるように規則が改められた翌年の平成17年の0.3%から見れば大きな伸長率ですが、まだまだ低い数字と言ってもいいでしょう。心臓停止してから10分間、何もしないで放置すると死に至ります。一方、心臓停止から3分以内にAEDを使用できれば、生存退院率は70%に上ると言われています。AEDの使用方法周知とともに、使用をためらう人への対策が必要です。

AEDと心肺蘇生法を一層普及させ、使用できるようにと千葉県議会自民党議員プロジェクトチームが中心となってAED・心肺蘇生法の普及、使用促進の条例化を目指しています。「責任を問われたくない」とAED使用をちゅうちょする人に配慮し、もしもAEDを使用したことで訴訟を起こされた場合、訴訟費用を県が貸付できる制度も盛り込みました。AED普及、使用促進のための条例は、お隣の茨城県で昨年4月から施行されています。

 

 パソコン、携帯電話などから設置場所を確認できる県内のAEDだけでも7645台に上り、普及にめどが立ちました。これからは尊い命を守る上でAEDの必要性・重要性を多くの人に理解していただくためにも県民啓発に力を入れ、消防署等で行なわれている講習会で正しい知識を習得していただき使用促進につなげていかなければならないと言えます。

 

「追伸」

(仮称)千葉県AEDの使用及び心肺蘇生法の実施の促進に関する条例(案)についてご意見を募集します

千葉県AED等普及啓発強化月間の名称を募集します

募集期間 平成28年7月15日(金曜日)から平成28年8月7日(日曜日)

応募要領

応募方法 電子メールまたは郵便はがきでご応募ください。

 ・電子メールまたは郵便はがきでのご応募の場合、1通につき強化月間名1点と、氏名(漢字・フリガナ)、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号を明記の上、次の宛先までご応募ください。(2点以上ご応募の場合は、別の電子メール又は郵便はがきにてご応募ください。)

 宛先

 ・電子メール/jimin@chiba-jimin.jp

 ・郵便はがき 〒260-0855 千葉県千葉市中央区市場町2-13

  「千葉県AED強化月間名募集」事務局 宛

  ※注釈 郵便はがきは、平成28年8月8日(月曜日)の消印まで有効です。

 お問い合わせ先

 ・お電話の場合

  「千葉県AED強化月間名募集」事務局

  電話番号:043-227-7411

受付時間:9時から17時(平成28年7月15日(金曜日)から平成28年8月7日(日曜日)の平日のみ、土曜日・日曜日除く)

 

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