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ペットを飼う「責任」

山本よしかず からのメッセージ

 ペットブームと言われて久しく、公園などでは飼い犬と散歩する人の姿をよく見かけます。いささか古いアンケートなのですが、県が平成21年に県民1780人に聞いた調査では、5世帯に1世帯が犬を飼っていると答え、さらに10世帯に1世帯が猫を飼っていると回答しました。実際の飼養頭数は手狭な住宅事情や単身世帯の増加もあって、以前と比べて減少傾向ということですが、それでも愛犬家、愛猫家は減る気配を見せません。
 
 これらのお宅では、家族の一員として大切に飼われていることと思いますが、残念なことにごく一部の心無い人の行為が多くの愛犬家、愛猫家の眉をひそませています。各地の保健所などで収容された犬猫は平成28年に11万3799頭にも及びましたが、「引っ越しをするから」とか、「年老いて飼うのに手間がかかるようになったから」と保健所に飼い犬や猫を持参してくる飼い主もいるそうです。収容された犬猫のうち、飼い主に返されたのは1万3127頭に過ぎませんでした。
 
 引き取り手のない犬猫には殺処分が待っています。小さな命を救おうとボランティア団体などが仲介して新しい飼い主を探していますが、それでも5万5998頭の犬猫の飼い主が見つからず、殺処分されました。千葉県では同年度に動物愛護センターで犬、猫合わせて1162頭が殺処分されたほか、千葉市、船橋市、柏市では独自の施設で処分が行われました。
 
 ペットを飼うということは、小さな命に対してすべての責任を負うということなのです。飼育にあたっては経済的環境や時間の余裕、飼育場所などをよく考えて決断するべきです。後先も考えずに安易な気持ちで飼ってはならないのは当然のことです。
 
 平成27年に施行された千葉県動物愛護条例でも「動物を飼おうとする場合は、動物の習性や周辺の生活環境に及ぼす影響などを考慮し、終生飼えるかどうかの判断を慎重に行うこと」と定められています。しかしながら、生活環境の変化などによって愛犬や愛猫を手放さなければならない事情が生じた際には、愛犬家、愛猫家をはじめ、関係施設等からの情報提供が大切になってくると考えます。家族の一員となった犬猫を人間の事情だけで見捨てるような行為を減らし、「終生飼養」の責任をはっきりと自覚してペットと一緒の生活を楽しみましょう。
 
 なお、()(ちまた)()小谷流(こやる)地域に小谷流の里ドギーズアイランドがございますが、特に、週末や連休時になりますと愛犬を大切にされる方々が、愛犬とともに宿泊できるホテルの客室はいっぱいになり、平日とは一変し、一つの街のようになります。この施設では、愛犬用の散歩道で散歩したり、ドッグランで愛犬と楽しく遊んだりして充実した日々を過ごされる方が増えてきています。客室には愛犬用プールも付いた部屋もございます。週末などは愛犬と楽しく遊べる小谷流の里ドギーズアイランドで癒しのひと時をお過ごしください。
 

・・・「山本義一のメッセージ」バックナンバーはこちら・・・

 

小谷流の里ドギーズアイランド
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