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県議会、新型コロナウイルスで質疑応答

山本よしかずからのメッセージ

 6月定例県議会は7月3日、最終日を迎え、補正予算案などを議決して閉会しました。演壇や議長席、県執行部席は飛散防止の透明なアクリル板で囲まれ、議員席は一つずつ間隔が空けられた議場で24日間にわたって開催された6月議会での質疑はやはり、新型コロナウイルス感染症対策が中心になりました。

 

 緊急事態宣言が解除されてから1カ月がたち、人々の暮らしが元に戻るにつれて、新型コロナウイルス感染者が上昇気配を見せています。6月26日に全国の感染者が1カ月半ぶりに100人を超え、その後も100人を超える日が続いています。東京都では連日、感染者が50人を超えるようになりました。秋から冬にかけて感染拡大の第2波が襲来するのではと言われている中で、県議会では県民の命や生活、経済を守るための活発な質疑応答が行われました。自民党の代表質問に対する森田知事らの答弁から、新型コロナウイルス感染症に対する県の施策をいくつか紹介します。

 

 再度の感染拡大に備えて、医療提供体制の確保が重要です。患者を受け入れる病床の確保については、県では感染拡大初期の「拡大期1」において、毎日40人の患者が発生すると想定、患者を受け入れられる病床の数として500床を見込み、確保に努めるそうです。

 

 患者を受け入れる病院は人員体制の確保や院内感染防止のための負担が大きく、経営状況が悪化しているところが多いといいます。このような病院への支援策として受け入れる患者一人当たり50万円の協力金を支給するほか、医療資機材などの整備補助も行っていくとのことです。

 

 感染者を早期に特定し、その後の感染拡大を防止するため、PCR検査体制の強化も重要です。答弁に立った森田知事は、今後、地域の医師会などと契約して「地域外来・検査センター」の設置をさらに進めていくと答弁しました。また、PCR検査を自らの施設で実施し、または民間検査機関へ委託して実施することができる「帰国者・接触者外来」などを増やし、検査体制の充実・強化を図る方針を明らかにしました。

 

 長かった自粛生活の影響で、売り上げが急激に落ち込み、苦境に立たされた中小企業や商店に対する支援も急きょ行われました。新型コロナウイルスの影響により売上げが50%以上落ち込んだ事業者に最大40万円を支援する「千葉県中小企業再建支援金」は6月14日現在で約3万7千件の申請があり、うち3436件、約8億4千万円分が支払われたということです。実質無利子・無担保での融資である「新型コロナウイルス感染症対応特別資金」は既に平成20年のリーマンショック時を超える融資実績になっているそうです。

 

 農林水産漁業者も新型コロナウイルス感染症の流行で消費が落ちこみ、大きな打撃を受けました。低迷している農林水産物の需要を喚起するために、農業、畜産、水産の各団体と連携して県産農水産物の詰め合わせセットをインターネットで販売するなどして、新しい生活様式に対応した販路拡大に努めるということです。

 

 新型コロナウイルスが不気味な気配を示しています。油断は禁物です。3密を極力防ぐ、マスク着用、手洗いなどの感染防止策を忘れずに、感染拡大の防止に努めましょう。

 

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