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新型コロナで明け暮れた一年

山本よしかずからのメッセージ

 年も押し迫りました。今年最後の定例県議会が閉幕しましたが、年末年始も新型コロナウイルス感染拡大で、気の抜けない状況が続いております。

 

 先日、「今年の漢字」が発表されました。京都・清水寺の管主が黒々と墨書した漢字は「密」。もちろん、今年、人々に避けるように呼びかけられた「3密」からの一文字です。2位には「禍」、続いて「病」が続き、このほかでも、「新」、「菌」など新型コロナウイルス流行にちなんだ漢字がランクインしました。

 

 振り返れば、新型コロナウイルスに振り回された一年でした。年明け早々に神奈川県で国内患者第一号が確認され、中国・武漢市からのツアー客を運んでいたバス運転手が初めての国内感染者になりました。

 

 ベトナムや台湾、沖縄などに寄港して横浜港に帰ってきたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での集団感染もショッキングな出来事でした。港に足止めされたクルーズ船の模様が連日、テレビで放映され、感染者が救急車で運ばれるシーンに心を痛めました。

 

 なんとか流行を食い止めようと、政府や地方自治体はさまざまな対策を打ち出しました。中国からの観光客が多く、際立って感染者が多かった北海道はいち早く「緊急事態」を宣言し、道内の小学校を臨時休校しました。政府も大勢の人が集まるイベントやスポーツ大会の中止や延期を要請、全国の小中高等学校は臨時休校に踏み切りました。4月には千葉県など7都府県に「緊急事態宣言」が発令され、その後、対象が全国に拡大されて、国民はこぞって自粛生活を送りました。1カ月にも及ぶ家での引きこもり生活はほとんどの人々にとって初めての辛い体験。外出できない、人と会えない生活で体に変調をきたす人も現れました。

 

 さまざまな対策にもかかわらず、新型コロナウイルス感染症は2波、3波と襲来し、24日には全国で3740人の感染が確認され、過去最多人数を更新してしまいました。

 

 状況は悪化するばかりですが、朗報もあります。米国などでワクチンの接種が始まりました。我が国でも米独共同で開発されたワクチンの接種が来年から始まります。発表された接種スケジュールによりますと、まず医療関係者への接種が行われ、3月には高齢者や持病がある人への接種が行われることになりました。人々の6割から7割が免疫を持てば、新型コロナウイルス感染症は収束するとされています。後しばらくの辛抱です。頑張りましょう。

 

 この一年、私のメッセージを読んでいただき、ありがとうございました。新しい年は皆様にとって良い年になるよう心からお祈りします。

 

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