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里見さん、パラバドミントン2冠

山本よしかずからのメッセージ

里見紗李奈さんと一緒に

 東京パラリンピックが5日、幕を閉じましたが、熱戦の最中、嬉しい知らせが2日連続して私たち八街市民にもたらされました。今大会、初めて行われたバドミントン競技で、八街市出身の里見紗李奈さんが車いすの女子シングルスWH1とダブルスWH1―2でいずれも金メダルを獲得しました。

 里見さんは4日に行われたWH1のバドミントン女子シングルス決勝でタイ選手に逆転勝ちし、パラバドミントンの初代女王になりました。5日に行われた女子ダブルスWH1―2でも中国ペアに逆転で勝利し、金メダルを手中にしました。「夢みたい」と喜ぶ里見さんの笑顔が素敵でした。

 里見さんは八街市立二州小学校、八街南中学校を卒業し県立千城台高校に進学。3年生だった2016年5月、車の交通事故で脊髄を損傷し、両下肢に障がいが残りました。父の勧めで車いすバドミントンを初め、2年後の2019年には世界選手権で優勝するまでに成長、そして、今回の東京パラリンピック2020年で2冠に輝きました。

 車いすバドミントンシングルスは、通常のコートの半分を使い、相手とシャトルを打ち合います。ダブルスでは、ペアの選手とコートの半分ずつを守ります。どちらも車いすを自在に操るチェアワークが重要で、左手の手袋はすぐに擦り切れてしまうそうです。前に後ろにとシャトルを拾いまくり、チャンスボールをスマッシュする里見さんの息詰まるプレーを、手に汗を握りながら観戦しました。多くの人に勇気と感動を与えてくれた里見さんに大きな拍手を贈りたいと思います。

 13日間に渡って熱戦が繰り広げられた東京パラリンピック2020。心配された選手間の新型コロナ感染もなく、無事に幕を閉じました。さまざまな障がいを抱える選手たちが限界に挑んだ姿を見て、たくさんの人が胸を熱くしたことと思います。今大会を通じて、パラリンピックの理念である共生社会の実現にまた一歩近づいたと信じています。

 

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