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悲喜こもごもだった2021年

山本よしかずからのメッセージ

 今年も押し迫りました。嬉しいこと、悲しいことが代わるがわるやって来た1年でした。来年は素晴らしい年であることを祈って、過ぎゆく2021年の出来事を振り返ってみたいと思います。

 八街市に生まれ育った私にとって、今年最大のショッキングな出来事は、児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷したというニュースでした。6月28日、下校途中の市立朝陽小児童の列にトラックが突っ込み、児童2人が死亡、3人が重傷を負いました。いたいけな児童が一瞬にして命を奪われたあまりにも痛ましい事故でした。何度も事故現場を訪れ、手を合わせて亡くなった児童の冥福を祈りましたが、将来ある子どもの命が奪われた無念さは癒えることはありませんでした。

 6月定例県議会予算委員会でこの事故を取り上げ、警察の交通安全対策や飲酒運転取り締まり、県による通学路の交通安全対策などについて質問し、悲惨な事故の再発防止を訴えました。自民党千葉県連はプロジェクトチームを編成して「千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例」案を作成し、12月県議会に議員提案しました。飲酒運転をしている者、またはその疑いがある者を発見した時に、速やかに警察官へ通報することを県民や飲食店事業者らに求めているこの条例案は、全会一致で可決成立しました。来年1月から施行されます。「飲酒運転をしない、させない」。飲酒運転による悲惨な交通事故を無くすため、この言葉を常に心に刻んでいただきたいと思います。

 政界は大きな節目を迎えた年でもありました。10月31日に行われた衆院議員選挙では、自民党が安定した国会運営ができる絶対安定多数の261議席を獲得、それに続く自民党総裁選では岸田文夫議員が当選し第101代の首相に選ばれました。

 昨年に続いて今年も新型コロナウイルスが人々の生活に重くのしかかりました。世界では23日現在で2億7700万人が感染、537万人が死亡しました。国内では173万564人が感染し、1万8385人が亡くなりました。一時は全国の一日の感染者が1年3カ月ぶりに100人を下回るなど沈静化していましたが、再び増加の兆しを見せています。オミクロン株の市中感染も報告されました。油断は禁物です。流行の第6波に備えなければなりません。

 新型コロナのまん延で1年間延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。幕張メッセで行われたレスリングなど、ほとんどの試合が無観客で行われたのが残念でしたが、205の国と地域から参加した約1万1000人の選手が各会場で熱戦を繰り広げました。大会では日本選手の活躍が目立ち、金27、銀14、銅17の計58個のメダルを獲得しました。

 パラリンピックの女子バドミントン車いすの部では、八街市出身の里見紗李奈さんが2冠に輝きました。お会いするチャンスがあり、金メダルを手にした感想などをお聞きしましたが、「夢みたい」と喜ぶ里見さんの笑顔が印象的でした。

 悲喜こもごもの一年でしたが、来年は嬉しいニュースがたくさんある年であるよう、心から願っています。皆さんのご健勝をお祈りします。

 

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