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安倍元総理銃撃、民主主義への挑戦

山本よしかずからのメッセージ

凶弾に倒れた安倍晋三元総理大臣の国葬が9月27日、東京千代田区の日本武道館で行われます。たぐいまれなリーダーシップで日本を導いてきた安倍元総理のご冥福を祈り、手を合わせたいと思います。

 奈良市で演説をしていた安倍元総理の背後に忍び寄った男が手製の銃を発射し、総理大臣として大きな足跡を残した政治家の命を奪いました。選挙の最中、多くの聴衆の目の前で演説中の政治家を殺害する犯行は、まさに民主主義への挑戦にほかならず、このニュースは国内ばかりか、世界中の人々に衝撃と悲しみを誘いました。事件後、近鉄の駅前交差点の現場へ献花に訪れる人が絶えなかったそうです。

 歴史を紐解くと、大久保利通、伊藤博文、原敬、犬飼毅らの政治家が暗殺されています。ただ、これらの事件は明治、大正、更に戦時中の動乱の時代の出来事でした。この平和な時代に、演説中の著名な政治家が銃撃され命を奪われる事件が起きるなど、だれもが夢にも思わなかったに違いありません。

 犯人の男は、宗教団体にのめり込んだ母親による多額の献金で家庭が崩壊したのを恨み、この宗教団体の指導者を狙ったが果たせず、関係があると思った安倍元総理を狙ったと供述しています。そうだとしたら、なんという勝手な思い違いでしょう。理不尽な怨恨による卑劣な凶行に憤りと無念さを禁じえません。

銃の所持が職務のため所持する場合などを除いて禁じられている日本国内で、殺傷能力を持つ銃を簡単に作ることができることもショックです。犯人はインターネットで薬莢を手に入れ、同じくネットで手製銃の作り方を知ったということです。同じような犯行を防ぐためにも、規制する方法はないのでしょうか。

 

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