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海水浴場も放射能監視

◆海水浴場も放射能監視◆
 
 6月県議会が7月8日まで開催され、平成23年度千葉県一般会計補正予算など17議案を原案通り可決、あるいは承認、同意をしました。先の5月補正予算では被災者の生活支援、インフラの復旧、産業の再生など、最優先に取り組むべき事業が計上されましたが、今回の6月補正予算では、深刻な状況が長引く原子力発電所事故の影響への対応として、放射性物質の総合監視体制の整備や電力供給不足対策、省エネルギー対策を推進。さらに被災者や商工業者、農業者などへの一層の支援、医療施設などの復旧、震災にかかわる調査や災害の予防を進めるための事業が盛り込まれています。 
 
   放射性物質の総合監視体制の整備事業では、携帯ができる放射線量測定器を35台用意し、市町村に貸し出します。海水浴場の海水中の放射能を測定するほか、県内畜産物の安全・安心を確保するため、原乳や牧草、トウモロコシなどの飼料の放射能検査を実施します。 
 
   原発事故による電力不足・省エネルギー対策では、太陽光発電設備を導入する家庭に補助金を支出したり、信号機を消費電力が少なくて済むLED使用のものに交換します。震災で直接被害を受けた中小企業に対してきめ細かな再建支援を行い、間接的な被害を受けた中小企業へは低利融資を行います。農業対策では、液状化した水田を回復するため、地域で力を合わせて行う土づくりなどの作業に交付金を支給します。 
 
   震災で、地域の警察署や交番なども被害を受けました。これらの建物の再建・補修費用も計上されました。また、損傷した病院や総合スポーツセンターの復旧も急がれます。 
 
   補正予算に盛り込まれたこれらの事業のうち、私が委員長を務めさせていただいている環境生活警察常任委員会では、大気中の放射能測定器整備や海水中の放射能測定、被災警察署や交番の再建・補修、信号機のLED化などの事業とそれに伴う予算が審議されました。信号機をLED化すると、従来の6分の1の電力でまかなえるそうです。警察本部は今年度、200基の信号機をLED化し、節電対策に努める方針です。 
 
   また、液状化被害が大きかった浦安市では、浦安警察署が地盤沈下で埋設管などが損壊するなどの被害を被りました。この補修と併せ、斜めに傾いてしまった千葉西警察署の検見川浜駅前交番の復旧工事なども計画され、県議会で認められました。警察署は県民の安全と安心を守る砦です。速やかな再建・補修に取り組んでいただきたいと思います。
 
 
 
 
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