本文へ移動

千葉国体、もてなしの心ふんだんに

◆千葉国体、もてなしの心ふんだんに◆
 
 ゆめ半島千葉国体が閉幕しました。39の競技が県内80の会場で実施され、選手や観衆68万6千人が訪れるなど、スポーツを通じて多くの人々が触れ合いました。雨で一部の競技が中止になるなど、残念な出来事もありましたが、国内一流選手のハイレベルな試合が身近に見られ、歓声と興奮の11日間でした。 
 
   開会式の夜、天皇、皇后両陛下をお迎えして、役員会が幕張のホテルで開催されました。席上、天皇陛下に「落花生で有名な八街市選出の県会議員です」と自己紹介すると、陛下は、「今年は暑い夏で日照りが続きましたが、落花生の出来ばえはどうでしょうか」と聞かれました。農家が苦労していることを申し上げると、「それは大変ですね」と大変、心配そうにおっしゃられました。地方の農産物の作柄を心配され、農家を思いやる陛下の優しいお心遣いに、思わず目頭が熱くなりました。 
 
   国体競技ですが、優秀な成績を上げた都道府県に贈られる天皇杯、皇后杯はともに千葉県が獲得しました。毎年、開催県が手にするのはおかしいという意見もありますが、国体の開催を機に底上げされた競技水準の結果であり、今回の国体で活躍した選手がやがて指導者になって後進を育てることを考えれば、素直に喜んでいいと思います。 
 
   盛り上がったのは正式競技や高校野球などの公開競技だけではありません。県内各地でデモンストレーションとしてのスポーツ競技、いわゆるデモスポ行事が行なわれました。グラウンドゴルフやインディアカ、ウオーキング、ビリヤードなど手軽に楽しめるレクリエーションスポーツなど26の競技会が開催されました。八街市ではバウンドテニスが八街スポーツプラザを会場に行なわれ、熱戦に会場の観衆から声援が飛びました。 
 
   37年ぶりの国体を成功に導いた陰には多くの舞台裏の人々の努力がありました。競技団体の会員のみならず、公募で参加した多くのボランティアが記録係や会場整備係を努め、円滑な競技進行に一役買いました。 
 
   国体に参加する選手・役員や観戦のために来県する人々をもてなそうと呼びかけられたキャンペーンも実を結びました。期間中、主要駅では案内ブースが設けられ、競技会場に赴く人々に、丁寧に会場への行き方を説明していました。会場に配置された係員の応対も親切で、心地よいものでした。 
 
   その他、国体開幕を前にして、県内いっせいに行なわれた街角の清掃美化活動に参加した人々や、開催のための募金に応じた県民なども忘れてはなりません。まさに620万人県民が開催したゆめ半島千葉国体でありました。 
 
   千葉国体のマスコットキャラクター「チーバくん」も大会盛り上げに貢献しました。「かわいい」と、若い人にも人気をよび、「チーバくん」をプリントしたTシャツなどは街中の店でも結構な売れ行きだったそうです。この人気ぶりに、森田知事は「今後も千葉のマスコットとして残したい」と考えているそうです。埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」は、もともと埼玉国体のマスコットキャラクターでした。「チーバくん」も国体に続いて活躍の場が与えられそうです。
 
 
 
 
TOPへ戻る