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富里特別支援学校の過密解消を

◆富里特別支援学校の過密解消を◆
 
 9月定例県議会で、私は2月定例県議会に続いて一般質問に立ち、知事らに県の施策や方針をうかがいました。中でも強く県当局に訴えたかったのが、八街市の障害を抱える児童・生徒が通っている富里特別支援学校の過密解消です。 
 
   八街市から約90人の児童・生徒が通っている富里特別支援学校は、高等部棟が完成した平成元年度に児童・生徒126人(23学級)、教職員62人であったものが、今年度は児童・生徒249人(48学級)、教職員113人にまで膨れ上がっています。この結果、教室が足りなくなり、プレハブ校舎や作業棟の増築などを行ってきましたが、過密化の緩和・解消にはほど遠いものです。 
 
   会議室や理科室、図書室などを普通教室に転用したり、廊下を間仕切り教室として使用するなどの対策が考えられていますが、やはり、根本的な対策は分校・分教室、あるいは新設校設置であろうと思います。 
 
   県は「県立特別支援学校整備計画」を推進していますが、この北総地区の富里特別支援学校については明瞭かつ具体的な改善策は盛り込まれておらず、過密化解消に向けた展望が見えてきていません。 
 
 「ありのまま、その人らしく地域で暮らす」が千葉県の障害者施策の基本です。住んでいるその地域で学び、働き、遊び、暮らしていくのが障害を抱える児童・生徒の親の願いです。県内でも1、2番目となる富里特別支援学校の過密解消について保護者の要望が多く、八街市議会でも9月に知事及び教育長あてに、八街市への分校等の設置を求める意見書を提出しました。 
 
   私の質問に対し、教育長が答えてくださいました。現在、旧白里高等学校を活用した特別支援学校の開校に向け準備を進めていて、この開校に合わせて、近隣の特別支援学校の学区も見直しし、八街市を含めた周辺地域における児童生徒の教育環境改善を図っていきたいとのことでした。 
 
   ただ、学区変更は子どもたちの生活環境が変わって精神的に不安定になり、保護者も苦慮することになります。このため、今後、整備計画を見直しする際には、1市1校の学校整備をぜひ検討していただきたいと教育長にお願いしました。
 
 
 
 
 
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